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Japanese

第28回日・EU定期首脳協議 (2022年5月12日)

EU News 107/2022

President Michel, President von der Leyen and Japan PM Kishida at the start of the EU-Japan Summit, May 2022

<日本語仮訳>

主な成果

シャルル・ミシェル欧州理事会議長とウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は、欧州連合(EU)を代表して、東京で日本の岸田文雄総理大臣と第28回日・EU定期首脳協議を行った。

EUと日本の首脳たちは、日・EU間の緊密かつ包括的なパートナーシップを再確認した。

EUと日本は、重要な世界・地域の課題や二者関係について議論した。また、共同声明を採択し、日・EU間の「デジタルパートナーシップ」を立ち上げた。

ロシアのウクライナに対する戦争

EUと日本の首脳たちは、ロシアの侵略を強く非難し、ウクライナの領土におけるロシアの軍事侵略の即時停止を求めた。

EUと日本は、ウクライナに対して、引き続き政治、財政、物資および人道支援を協調して提供する。

また、EUと日本は、 世界のエネルギー市場の安定を維持するための協力や、特に液化天然ガス(LNG)供給における互いの供給安定の確保法について討議した。両者は、欧州のロシア産エネルギー供給への依存を低減し、エネルギー供給源の多様化を確保するために協力する。

安全保障と防衛

EUと日本は、不拡散・軍縮やハイブリッド脅威対策など、安全保障と防衛に関する緊密な協議を一層強化する。また、サイバーセキュリティ、ディスインフォメーション(偽情報)対策、海洋安全保障および危機管理などの分野における実質的な協力を拡大する。

デジタルパートナーシップ

EUと日本の首脳たちは、幅広いデジタル課題に関する協力を進展させ、連帯、繁栄および持続可能性を実現するデジタルトランスフォーメーション(DX)の成功を確保するため、「日・EUデジタルパートナーシップ(日本外務省仮訳)」を立ち上げた。

「デジタルパートナーシップ」は、以下のような重要な分野において、EUと日本が共有する目標を達成することに資する。

  • 安全な5G、「beyond 5G」および6G技術
  • 安全で倫理的な人工知能の応用
  • 半導体産業におけるグローバルサプライチェーンの強靭性
  • グリーンデータのインフラ
  • 労働者のためのデジタルスキルの開発

自由で開かれたインド太平洋地域

EUと日本は、自由で開かれたインド太平洋地域を確保するための協力を強化し、東南アジア諸国連合(ASEAN)の一体性と中心性を全面的に支持する。

EU と日本はまた、北朝鮮の継続的かつ違法な弾道ミサイル実験を強く非難した。両者の首脳たちは北朝鮮に対し、不安定化をもたらす行動を停止し、核兵器やあらゆる射程の弾道ミサイルおよびその他の大量破壊兵器ならびに関連計画を廃棄することを求めた。

EUと日本の首脳たちは、尖閣諸島の周辺海域を含む東シナ海や南シナ海の状況について引き続き深刻な懸念を有し、地域の安定とルールに基づく国際秩序を損なう恐れのある、現状を変更し緊張を高める一方的な試みに強く反対する。

さらに、EUと日本は、中国について、とりわけ、香港の状況や新疆におけるものなど人権に関する状況を含む、政治、経済および安全保障上の力学に関する意見交換を深める。

その他の日・EU間の課題

気候変動の緩和と気候変動への適応は、日・EU関係において最も重要な事項である。EUと日本は、昨年の定期首脳協議で立ち上げた「日・EUグリーンアライアンス」を引き続き実施していく。両者は、よりクリーンな水素、原子力の安全、再生可能エネルギーおよびカーボンリサイクルなどの分野における協力の重要性を再確認した。

EUと日本の首脳たちはまた、 日・EU間の「持続可能な連結性と質の高いインフラに関するパートナーシップ」を通じた、信頼性のある、安全で、持続可能な、包括的で、ルールに基づく連結性の促進における進展を歓迎し、またEUの「グローバル・ゲートウェイ」構想を踏まえて協力を一層強化する。

またEUと日本は、EUの研究イノベーション枠組み計画である「ホライズン・ヨーロッパ」への日本のあり得べき準参加に関する事前協議を開始した。

広島訪問

日・EU定期首脳協議後、ミシェル欧州理事会議長は、513日に広島市を訪問し、平和記念資料館および平和記念公園を訪問し、被爆者の小倉桂子さんと面会した。

 

第28回日・EU定期首脳協議 共同声明(日本外務省仮訳)