アタランタ作戦、インド太平洋地域で海上協力訓練を実施

<日本語仮抄訳>
10月16日、アデン湾において欧州連合(EU)海軍部隊「アタランタ作戦」の旗艦であるスペイン海軍のフリゲート艦「ビクトリア」と海上自衛隊護衛艦「ゆうぎり」との間で、海上での一連の活動を含む共同海上訓練が実施された。2日後の10月18日には、韓国海軍の駆逐艦「忠武公李舜臣」との間で同様の訓練が実施された。それぞれの訓練活動には、オマーンの海洋安全センターが加わり、情報交換と行動の連携を行った。19日には、「ビクトリア」とオマーン海軍の哨戒艦「Al Mabrukah」との海上訓練が行われた。
アタランタ作戦が参加する海上での共同訓練は、インド洋の同地域において一層頻繁に実施されるようになっている。ここ数カ月の間に、アタランタ作戦は、日本との間で2020年10月、2021年2月、2021年5月(ジブチも参加)、2021年9月に海上連携活動を実施した。また、2021年6月のパキスタン海軍との編隊航行訓練(Passing Exercise)や同月のインド海軍との一層複雑な2日間の訓練など、その他アジアのパートナー諸国とも海上訓練を実施した。
パートナー諸国と同地域において協力活動を強化することは、アタランタ作戦にとって主要な優先事項である。それは、同地域において、陸・沖合双方でのEU海軍のプレゼンスと外交的手腕を強化し、海上治安活動の効率を高め、貿易および通信のための自由で開かれた海上交通路を担保することに貢献する。さらに、こうした活動は、共通の関心課題を明らかにすること、ならびに利害関係者間の信頼を構築し、将来のより高度な協力機会の特定を容易にするような共通の作業手順を促進することに寄与する。