アレクセイ・ナワリヌイ氏の逮捕を受けたEUの声明
<日本語仮訳>
ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は、EUを代表して以下の声明を発表した。
「EUは、ロシアの反体制派政治家のアレクセイ・ナワリヌイ氏が1月17日、モスクワに帰国した直後に拘束されたことを非難し、同氏の即時釈放を要求する。司法の政治化は容認できず、同氏の権利は尊重されなければならない。EUはまた、ロシア当局に対し、ナワリヌイ氏の帰国を報道し、支持してきたことに関連して拘束された全てのジャーナリストや一般市民の即時釈放を要請する。今般の拘束は、ロシア連邦における野党勢力、市民社会および独立した声のための空間の狭まりという、継続する負のパターンを確認させるものだ。EUは今後の展開を注意深く見守り、対ロシア政策を構築するにあたり、これを考慮していく。
EUは、『ノビチョク』系の軍用化学神経剤を使ってナワリヌイ氏を毒殺しようとしたことを最も強い言葉で非難し、これに対して6個人と1団体に対し制限的措置を科すことで対応した。われわれはパートナーと共に、引き続きロシア当局に対し、完全な透明性をもって、またこれ以上の遅滞なく、同氏の暗殺未遂事件を至急捜査し、公正な国際的調査を確実にするため、化学兵器禁止機関(OPCW)に全面的に協力するよう求め続ける」
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