G7首脳声明要旨

28.06.2022 EEAS Press Team

<日本外務省仮訳>

我々、G7首脳は、2022年6月26~28日、ドイツ・エルマウで一堂に会し、アルゼンチン、インド、インドネシア、セネガル及び南アフリカ、そしてウクライナの首脳の 参加を得た。世界が分断及びショックにより脅かされる中、我々G7は結束している。我々は、パートナーと共に、普遍的人権及び民主的価値、ルールに基づく多国間秩序、我々の民主的社会の強じん性を共に擁護するという我々の決意を強調する。その中で、我々は、現在の主要な諸課題に対応する。

・我々は、ロシアのウクライナに対する不法で不当な侵略戦争への我々の非難を再度強調する。我々は、必要な限りウクライナと共にあり、ウクライナによる自国の主権及び領土一体性の勇気ある防衛において、必要とされる財政的、人道的、軍事的及び外交的支援を提供する。我々は、ウクライナが自国を守り、自由で民主的な未来を確保することを支援するため、持続的な安全保障のコミットメントについて、関係国及び機関の間でウクライ ナと取り決めを交わす用意がある。

・2022年の我々の財政的支援は、人道支援で28億米ドル以上に上り、我々は、295億米ドルの財政支援を供与する用意があり、又はプレッジし、提供してきた。我々は、 国際的なパートナーとの緊密な協調の下、ウクライナが策定して実施する国際復興会議及び計画を通じ、ウクライナの復興支援に強くコミットしている。

・我々は引き続き、この戦争を終わらせることに資するようにロシアに対して厳しく長期にわたるコストを課す。ロシアによる侵略は、直接的な影響を超え、世界の回復を妨げ、世界のエネルギー安全保障及び食料へのアクセスを劇的に悪化させている。このため、我々は、全ての段階で一致して行動し、必要とされる間、我々の前例のない協調した制裁措置へのコミットメントを引き続き堅持し、金から得るものを含むロシアの収入を減少させる。

・我々は、国民の生活コストの上昇に対処しながら、世界経済の安定及び変革を支援する。 我々は、経済安全保障に関して協調し、サプライチェーンの強じん性を強化し、公平な競争条件を確保する。

・我々は、エネルギー供給を確保し、上限価格のような追加的措置の探求も含め、異常な市場環境によるエネルギー価格の上昇を抑えるために直ちに行動する。我々は、我々の気候及び環境目標に妥協することなく、ロシアのエネルギーへの依存をフェーズアウトするという我々のコミットメントを再確認する。

・我々は、我々のパートナーとともに、2021年の特別引出権配分を基礎として、最も脆弱な人々向けの1,000億米ドルの目標に向けて大幅な進展を達成した。人々を飢餓及び栄養不良から守るために、また、ロシアによる穀物の兵器化に対応し、我々は、「食料安全保障のためのグローバル・アライアンス」を通じて世界の食料及び栄養の安全保障を強化する。我々は、このために追加的に45億米ドルを提供し、食料及び農産物市場を開放的にし続ける我々のコミットメントを堅持し、ウクライナの生産及び輸出を支援する取組を強化する。

・我々は、開放的、協調的かつ国際的な気候クラブの目標を支持し、2022年末までに設立するために、パートナーと連携していく。摂氏1.5度の道筋と整合性のとれたものとするよう緊急で野心的かつ包摂的な行動を推進し、パリ協定の実施を加速させるため、我々は、2030年までの高度に脱炭素化された道路部門、2035年までの完全に、又は大宗が脱炭素化された電力部門、国内の排出削減対策が講じられていない石炭火力発電のフェーズアウトを加速させるという目標に向けた具体的かつ適時の取組を重点的に行うことにコミットする。

・我々の「世界のインフラ・投資のためのパートナーシップ」を通じ、我々は、世界の投資ギャップを縮小するため、今後5年間で6,000億米ドルを動員することを目指す。我々は、南アフリカとの我々の既存のパートナーシップを基礎として、インドネシア、インド、 セネガル及びベトナムとの新たな「公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」に向けた取組を通じたものを含め、我々の協力を世界的に強化する。

・現在の新型コロナウイルスのパンデミックを克服するため、我々は、昨年の会合以降に行った11億7500万回分以上のワクチン供与の上に更に積み重ねていく。我々はまた、「パンデミックへの備えに関するG7合意」も通じて、将来のパンデミック及び保健課題に対する予防、備え、対応を行う。

・民主主義の価値が、地球規模の課題に取り組む上で我々をより強くするという確信に導 かれ、我々は、我々の社会の強じん性を強化し、オンライン及びオフラインで人権を促進 し、偽情報に対処し、ジェンダー平等を実現するため、市民社会及びG7を超えた我々のパートナーと協力する。本日のこれらの共同のコミットメント及びとられた行動並びにパートナーとの協働によ り、我々は、公平な世界に向けて前進する。

G7エルマウ首脳声明全文(日本外務省仮訳)