EU、シリアにおけるトルコの軍事行動を非難

14.10.2019

EU News 181/2019

 

<日本語仮抄訳>

 

本日ルクセンブルクで開催された欧州連合(EU)外務理事会に出席したEU加盟各国の外相たちは、シリア北東部でのトルコの軍事行動を非難した。フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、会合終了後の記者会見で、「われわれは、シリア北東部の情勢についてEU共通の立場を有している。<中略>EU側より、トルコの軍事行為に対し明確な非難がある」と述べた。

 

モゲリーニ上級代表はまた、EU加盟国のトルコへの武器輸出政策に関して、「明確かつ強力な」各国の立場を強調した。「EUには武器輸出規制に関する共通の立場があり、各国は自身の対トルコ武器輸出について、この枠組みを適用すると約束した」と上級代表は述べた。

 

外相たちはシリア北東部に関する理事会結論を採択することに全会一致で合意し、トルコの侵入は「地域全体の安定と安全を非常に弱体化させ、その結果より多くの一般市民の苦難とさらなる避難をもたらし、人道支援へのアクセスを著しく妨害する」と強調した。同結論はまた、この行為は「国連主導のシリア和平に向けた政治的取り組みへの展望をはるかに難しくする」と警告し、「『イラク・レバントのイスラム国(ISIL)』は今なお欧州の安全保障同様、トルコとその地域と国際的安全保障を脅かしていると強調し、その撲滅を目指した『対ISIL連合』が得た進展をかなり弱体化させる」とも述べた。

 

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