日欧都市の協働による都市政策分野での協力関係の強化

30.09.2021

EU News 216/2021

<日本語仮訳>

欧州連合(EU)の「国際都市・地域間協力プログラム(IURC)」における「都市間協力」活動に、欧州と日本の計23都市が参加することが決まりました。本プログラムは、2017年から2020年にかけて実施された国際都市間協力(IUC)のスキームを継承するもので、持続可能な都市開発のための重要分野で具体的な活動を行うために、政府と民間の両セクターにおける協力を促進するものです。参加都市(欧州13都市、日本10都市〈註〉)は、具体的な協力テーマを設定し、得られた教訓や優良事例に関する知識を共有し合い、自都市への適用を目指します。

これらの都市の協力活動は、2つの形で行われます。

  • 日欧都市同士のペアリング:2都市または数都市がペアとなって、相互の視察訪問やオンラインでの交流を行うことで、これら活動による相乗効果と付加価値を創出します。
  • グローバルなテーマ別クラスター/ネットワーク:IURC参加の他のアジアやアメリカの諸都市と共に、テーマ別のネットワークやクラスター活動に参加することによって、IURCプロジェクトのグローバルな面での恩恵を受けることができます。

参加都市は、18カ月から24カ月の期間にわたって協力し、パイロットプロジェクトの実施や都市の計画に掲げる諸目標の達成を目指し、それぞれの社会的、経済的、環境的条件の改善への貢献を図ります。

関連情報はIURCのウェブサイトでご覧いただけます。

https://www.iurc.eu 

https://note.com/iurc_japan_hd/archives/2021

選定された都市は以下の通りです。

  • 欧州:エッセン、ブラティスラヴァ、グルノーブル・アルプス都市圏、ウメオ、トゥルク、ドノスティア・サン・セバスティアン、ルーゴ、グレーター・マンチェスター都市圏、トリノ、プラハ、ザグレブ、リエカ、ベネチア都市圏市
  • 日本:郡山市、所沢市、豊田市、鎌倉市、長野市・小布施町、富山市、大阪市、名古屋市、京都市、川崎市

(註)長野市と小布施町は共同で活動するため、併せて1都市としています。