最新のイラン・イラク情勢を受けたフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長の声明
<日本語仮訳>
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、以下の声明を発表した。
「イラクでの最近の出来事を受け、今はもう一つの行為が次の行為につながらないよう、暴力の連鎖を止め、その代わりとなる外交のための余地を作り出すことが重要だ。
欧州はこれにおいて、特別な責任を負っている。緊張が高まる中、欧州は全ての関係者と連絡を取っている。この文脈において、ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、あらゆる外交ルートを稼動させるため、特別EU外務理事会を招集する。
われわれは、核合意である包括的共同行動計画で設定された(ウラン濃縮)上限を今後尊重しないとのイランの発表を深く憂慮している。この発表は、地域における深刻な緊張の中で行われた。欧州の観点からすれば、イランにとって核合意に戻ることは重要だ。われわれは、このことはイラン自身の利益ともなると説得しなければならない。
ダーシュ(「イラク・レバントのイスラム国」=ISIL)がもたらした荒廃の後、イラクは着実に発展しており、その国民は復興とさらなる安定に向けた進展の継続を見る権利がある。イラクは、均衡と和解の道を歩み続ける権利がある。われわれは、全ての関係者に対し、自制を要請する。
1月8日(水)の午前、私は特別な欧州委員会会合を招集する。会合では、ボレル上級代表と他の欧州委員が、イラクやその他の情勢に関する各方面のステークホルダーとの接触の結果について報告する。同会合はまた、各委員が各々の担当職務との関連において、同地域で、またパートナーとの間で取るべき行動を調整する場となる」
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