欧州委員会、ディーゼル車の排ガス浄化技術の競争を制限したとして自動車メーカーに8.75億ユーロの制裁金を科す

08.07.2021

EU News 170/2021

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は、ダイムラー、BMWおよびフォルクスワーゲン・グループ(フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ)が窒素酸化物浄化分野の技術開発で結託することで欧州連合(EU)の反トラスト法に違反したと発表した。欧州委員会はこれを受け総額8億7,518万9,000ユーロの制裁金を科した。ダイムラーは欧州委員会に同カルテルの存在を申告したため、制裁金は免除された。全ての関係者は同カルテルへの関与を認め、この問題を解決することに同意した。

これらの自動車メーカーは、排ガスの流れ道に尿素(「AdBlue」とも呼ばれる)を投入することでディーゼル乗用車の有害な窒素酸化物を除去する選択式還元触媒(SCR)技術の開発について、定期的に技術的会合を行っていた。これらの会合において、また5年間にわたり、各社は関連技術が既に確立されているにもかかわらず、法的義務以上の浄化に関する競争を避けるために結託していた。

 

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