欧州委員会、夏を前にEU域内の移動に関する協調措置の見直しを提案

31.05.2021

EU News 137/2021

<日本語仮抄訳>

欧州委員会は本日、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対応するために導入された、欧州連合(EU)域内の自由移動の制限を調整するEU理事会勧告の改訂を提案した。疫学的状況が改善し、EU全域でワクチン接種が加速する中、欧州委員会はEU加盟国に対し、特にEUデジタルCOVID証明書保持者向けのものを含む、渡航に関する措置を段階的に緩和することを提案した。欧州委員会はまた、リスク地域の共通基準の改訂と、懸念すべきもしくは注目すべき変異株の有病率に対応するための「緊急ブレーキ」メカニズムの導入も提案した。また、本日の提案には、家族が一緒に旅行できることを担保するため、子どもに関する具体的な規定や、検査の標準有効期間も含まれる。

欧州委員会はさらに、EUデジタルCOVID証明書の円滑な導入のための取り組みの強化を求めた。このために加盟各国は、国内法の下であらゆる手立てを最大限活用し、同証明書の基礎となる規則の7月1日の施行前から発行を開始すべきだ。国内法が新型コロナ証明書の検証を規定している場合、EUデジタルCOVID証明書保持者はすぐにも渡航の際にその証明書を利用することができる。

 

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