欧州委員会、新型コロナの再拡大を受け、EUの準備・対応策強化に動く
<日本語仮抄訳>
欧州委員会は本日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え、人命を救い、欧州連合(EU)の域内市場の抵抗力を強化する一助となるべく、追加的取り組みを発表した。具体的には、域内市場で全ての物品が流通し続け、人の安全な往来を円滑化しつつ、ウイルスの広まり方や対応の効果への理解を深め、的を正確に絞った検査を増やし、接触者の追跡を強化し、ワクチン接種キャンペーンに向けた準備を整え、ワクチン用備品など不可欠な物資へのアクセスを維持することにある。本日の発表は、10月15日の欧州理事会を受けて10月29日にテレビ会議形式で開催されるEU首脳会議の前に行われた。各EU加盟国は、パンデミックの初期に比べて準備や調整をうまく進めているが、欧州中の市民・家庭・地域共同体は今なおも健康と快適な生活への前代未聞のリスクに直面している。
新型コロナウイルス感染症に対する追加的措置に関する欧州委員会のコミュニケーション(政策文書)は、感染者数の再増加へのEUの対応を強化するため、主要な分野において今後取るべき以下の取り組みを示している。
- 情報に基づく政策決定ができるよう、情報の流れを改善
- より効果的で迅速な検査体制の確立
- 国境を越えた接触者追跡・警戒アプリの最大限の活用
- 効果的なワクチン接種
- 市民への効果的な情報伝達
- 必需品の確保
- 安全な往来の円滑化
- 物資の運搬を優先させる「グリーンレーン」の拡張
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