欧州委員会、研究助成プログラム「ホライズン・ヨーロッパ」の2021~24年戦略計画を採択
<日本語仮抄訳>
欧州委員会は本日、名目で総額955億ユーロ相当の欧州連合(EU)の新しい研究・イノベーション助成プログラム「ホライズン・ヨーロッパ」(2021~2027年)の第1回戦略計画を採択した。同計画は、ホライズン・ヨーロッパにおける画期的なもので、同プログラムの最初の4年間に投資を向けるべき戦略的方向性を示すものだ。これにより、EUの研究・イノベーションが、気候中立でグリーンな欧州、デジタル時代にふさわしい欧州、および人々のための経済などの、EUの優先課題に貢献することを確実にする。
野心的なプログラムのための野心的な計画
本日の戦略計画は、今後4年間のホライズン・ヨーロッパ下の研究・イノベーション投資について、以下の4つの戦略的方向性を提示した。
- デジタルで、実現可能性を与える、新たな主要技術、分野および価値連鎖の開発を先導することで、開かれた戦略的自律を促進
- 欧州の生態系や生物多様性の復活と、天然資源の持続可能な管理
- 欧州を世界初のデジタルで実現された、循環型で気候ニュートラルかつ持続可能な経済にする
- より回復力のある、包摂的で民主的な欧州社会の構築
国際協力は、地球規模の課題への対応に不可欠であるため、以上の4つの方向性の全ての下支えとなる。
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