欧州委員会、2050年までに欧州の自然を再生し、2030年までに農薬の使用量を半減するための法案を採択
<日本語仮抄訳>
欧州委員会は22日、農地や海から森林、都市環境に至るまで、欧州各地で壊された生態系を回復し、自然を再生させるための先駆的な提案を採択した。欧州委員会はまた、2030年までに化学農薬の使用量とリスクを50%削減することも提案した。これらの提案は、「生物多様性戦略」および「Farm to Fork(農場から食卓まで)戦略」に続く最も重要な法案であり、欧州連合(EU)域内や世界各地で食料供給の強靭性と安定の確保に役立つ。
「自然再生法」案は、生態系の崩壊を回避し、気候変動や生物多様性の喪失による最悪の影響を防止する上での重要な一歩である。EUの湿地、河川、森林、草原、海洋生態系、都市環境およびそれらに生息する種を回復させることは、食料安全保障や気候レジリエンス、健康、福祉への極めて重要かつ費用対効果の高い投資である。同様に、化学農薬に関する新しいルールは、EUの食料システムの環境負荷を低減させ、市民や農業従事者の健康と福祉を守り、土壌の健全性の低下や農薬に起因する送粉者の喪失によりすでに生じ始めている経済的な損失を軽減することに役立つ。