欧州委員会委員長、ドイツのEU理事会議長国の開始に際し、来る6カ月の重要性を強調
<日本語仮抄訳>
欧州委員会の委員たちは本日、ドイツが欧州連合(EU)理事会の議長国に就いたのを受け、テレビ会議方式で同国政府と会談した。ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は、EUの将来の大方がこれからの6カ月で決まるため、ドイツの議長国就任は重大な時と重なると指摘した。
会談終了後の記者会見で委員長は、「われわれは(新型コロナウイルス感染症)の危機を乗り越えねばならないだけでなく、EU域内の近代化の道を今後も勇気をもって歩み続けたいし、そうしなければならない」と述べた。「危機以前に欧州が直面していた最も深刻な課題は、危機収束後であっても変わらない。すなわち、気候変動、デジタル化および世界における欧州の位置付けだ」
委員長は、新型コロナウイルス危機が対応のペースを支配している中、「次世代EU」と長期EU予算に関する欧州理事会(EU首脳会議)での合意を早急に得る必要性があることにあらためて触れた。「われわれが一日遅れるごとに、人々は職を失い、企業は破綻し、われわれの経済は弱体化していく」と述べた。
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