欧州議会、逝去したサッソーリ議長を追悼

11.01.2022

EU News 5/2022

<日本語仮抄訳>

欧州議会議長のダービッド・サッソーリ氏が1月11日未明に、昨年12月26日より入院していたイタリア・アヴィアーノの病院で逝去した。欧州議会は、1月17日にフランス・ストラスブールで追悼式典を執り行う。

サッソーリ氏は2009年に欧州議会に初当選し、2019年7月に現議会任期前半の議長に選出された。

サッソーリ議長は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの最中でも欧州議会が欧州連合(EU)の条約で規定される責務を果たし、権限を行使できるよう、臨機応変にいくつもの措置を採択した。また、野心的な長期EU予算や効果的な復興資金の擁護に大きな役割を果たした。さらに、議長は、パンデミック初期には、議会が本拠を置く都市において、慈善団体への食事の提供、また議会施設内に暴力の被害女性のための避難所を設置するなどの支援活動を通じて、恵まれない人々との連帯を示すよう議会を主導した。さらに、コロナ禍からの教訓を生かすべく、議員たちと議会制民主主義を再考し強化するために行動を振り返る大規模な取り組みを開始した。

献身的な欧州人としてサッソーリ議長は、数週間前に開催された12月の欧州理事会でのスピーチで、「欧州に必要なもの、そして何よりも必要なものは、希望を手にするための新たなプロジェクトだ。私は、そのようなプロジェクトは、革新する欧州、保護する欧州、明かりを照らす欧州、という強力な3本の柱に基づいて構築できると考える」と述べていた。

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