欧州議会議員団、実りある訪日を終える
<日本語仮訳>
欧州議会の対日交流議員団(D-JP)の団員13人は5月28日~30日、東京および大阪市を訪問した。一行を率いたのは、エルジビエタ・ウカチイェフスカ副団長であった。
欧州議会側の代表をD-JPの一行が務める形で、日本の国会との第42回日本・欧州連合(EU)議員会議(IPM)が5月28、29両日、東京で開催された。前回の会合は2023年7月にフランス・ストラスブールで行われた。
日本滞在中、欧州議会代表団は、額賀福志郎衆議院議長、関口昌一参議院議長、船田元日本国会代表団団長、 あべ俊子文部科学大臣、岩屋毅外務大臣および森岡武一大阪府副知事と個別に会談した。
また、人工知能(AI)/デジタル化、プライバシー問題に取り組む日本の市民団体の代表や、女性の権利についてヒューマンライツ・ナウとも会合した。大阪市で一行は、10月まで日本で開催されている2025年大阪・関西万博を視察した。万博では、日本、EUおよびポーランドのパビリオンのほか、ウーマンズ パビリオン、大阪ヘルスケアパビリオン、EARTH MARTそしてDialogue Theaterなどのパビリオンも訪れた。
一連の日程を終え、ウカチイェフスカ代表団団長は、「日本との連携はEUと欧州議会にとって非常に重要である。われわれは、日本を最も緊密なパートナーのひとつと考えている」と強調した。また、EUは「国際的な法の支配そして、全ての国の自決権と一体性を擁護するという原則に対する姿勢を日本も有することを本当に高く評価している。私たちはまた、共に開かれた貿易を目指している」とも述べた。
団長はまた、日・EU安全保障・防衛パートナーシップやデジタル・パートナーシップなど、近年EUと日本の間で発表された多くの協定や、今後数年間の両者の協力の土台となる政治的枠組み協定である日・EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の発効にも言及した。
また、「発効から6年が経過した日・EU経済連携協定(EPA)は、その恩恵を証明してきた。今日の世界貿易の乱れにより、日本のような信頼できる貿易パートナーは高く評価されている」と述べた。
「議会外交は、両者関係において欠かせない。私たちは、友人である日本の国会議員とともに、公式・非公式の対話を大幅に強化するつもりです」と強調した。
欧州議会対日交流議員団:(訪日団団長)エルジビエタ・カタジナ・ウカチイェフスカ(ポーランド、欧州人民党)副団長、クリステル・シャルデモーゼ欧州議会副議長(デンマーク、欧州社会民主進歩同盟)、ロベルツ・ズィーレ欧州議会副議長(ラトビア、欧州保守グループ)、イェンス・ガイア(ドイツ、欧州社会民主進歩同盟)、パブロ・アリアス・エチェベリア(スペイン、欧州人民党)、ゴルダン・ボサナツ(クロアチア、緑の党・欧州自由連盟)、ヴィルジニー・ジョロン(フランス、欧州の愛国者)、アレクサンダー・ゼル(ドイツ、主権国家の欧州)、ヤロスラフ・ブゾフ(チェコ、欧州の愛国者)、サンドラ・ゴメス・ロペス(スペイン、欧州社会民主進歩同盟)、アナ・ミゲル・ペドロ(ポルトガル、欧州人民党)、フリスト・ペトロフ(ブルガリア、欧州刷新)
原文はこちらをご覧ください(英語)。
EUについてさらに知りたい場合は、日本語のオンラインマガジン『EU MAG』をご覧下さい。
CONTACT DETAILS
お問合せはこちら: d-jp@europarl.europa.eu