EU、エイズ・結核・マラリアから1,600万の人命を救う過去最高額の5億5,000万ユーロの資金拠出を発表

24.08.2019

EU News 148/2019

<日本語仮抄訳>

欧州連合(EU)は本日、フランス・ビアリッツで開催されている主要7カ国首脳会議(G7サミット)中に5億5,000万ユーロの資金を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に拠出する誓約を発表した。同ファンドは、世界中のエイズ・結核・マラリア対策に関する国際的なパートナーシップで、2002年の発足以来、その活動を通じてこれまでに2,700万の人命を救ってきた。

本年のG7にEUを代表して参加している欧州理事会のトゥスク議長は、10月に仏リヨンで開かれるグローバルファンドの資金拠出者会議に先駆けて、ビアリッツで同誓約を発表した。発展途上国が2030年までに保健制度を改善し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成し、エイズ・結核・マラリアの3感染症を終息させるには、さらなる支援が必要である。

同ファンドは、2020~2022年の期間に126億ユーロ(140億米ドル)以上を増資することを目指している。こうした資金により、2023年までの間に、さらに1,600万の人命の救助、2億3,400万人の感染の予防、エイズ・結核・マラリアによる死亡率の半減、そして、より強固な保健制度の構築が可能となる。

本日発表された資金拠出の誓約は、同誓約の予算を計上するEUの新しい2021~2027年「多年次財政枠組み」と新しい対外行動政策手段が、欧州委員会の提案内容に沿って大筋採択されることを前提としている。

 

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