EU、東京大学公共政策大学院の「戦略的コミュニケーション教育・研究ユニット」設置を支援

EU News 138/2022

<日本語仮訳>

東京大学公共政策大学院(GraSPP)はこのたび、欧州連合(EU)の支援を受け、「戦略的コミュニケーション」の共同研究・教育プログラムに関する「戦略的コミュニケーション教育・研究ユニット」を設置した。青井千由紀教授の指導の下、同ユニットは、特に欧州と日本の視点や専門的な知見を結集させることに重点を置いて、戦略的コミュニケーションに関する教育・公的研究・専門セミナーを実施する。

飯田敬輔GraSPP院長とハイツェ・ジーメルス駐日EU代表部臨時代理大使が本日、同プロジェクトを正式に発足させた。

同ユニットへの支援として、EUとドイツ連邦外務省が共同出資するEUプロジェクト「アジアにおけるアジアとの安全保障協力の強化(Enhancing Security Cooperation In and With Asia = ESIWA)」から、最初の2年間の業務に対して242,000ユーロの助成金が提供される。共同実施するプログラムについては、ESIWAとGraSPPが共同で運営する。

これは、東京大学とEUの協力関係における大きな前進である。共同プログラムの取り組みを通じて、戦略的コミュニケーションに関する日本と欧州の認識を共有することで、日・EU間の戦略的パートナーシップを強化し、また偽情報の増加や外国の干渉・情報操作(foreign interference and manipulation of information = FIMI)など共通の課題を克服するための取り組みを支援する。

 

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