EUとベラルーシの国境での状況に関するEU声明
<日本語仮抄訳>
ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は、EUを代表して以下の声明を発表した。
「ベラルーシ政権が政治的目的のために人間を手段として組織的に利用していることは、ここ数日で新たな、憂慮すべき次元に達している。移民・難民の集団が、武装したベラルーシ治安部隊に不法入国の強要を目的にEU加盟国との国境に護送されている。
これは、EUの対外国境での危機をあおることで、残忍な抑圧や人権侵害が継続し、悪化さえしている国内の状況から注意をそらそうとするベラルーシ政権の皮肉を示すものだ。
EUは、意図的に人々の生命と安寧を危険にさらしているルカシェンコ政権を強く非難する。これは国際法に違反しているだけでなく、ベラルーシが順守を公約した基本的人権を無視するものでもある。ベラルーシ政権にこれらの違反に対する責任を負わせるため、このような非人道的な行為に対する強い国際的対応と協力が求められる。国際機関には、現地の人々に人道援助を届けるための、即時かつ妨害のないアクセスが提供される必要がある。
われわれは、このハイブリッド(複合的)攻撃の影響を受けているEU加盟国と全面的に連帯しており、最も直接的な影響を受けている国々への支援を続けていく。基本的価値、特に移民・難民の人権保護に関する価値が、引き続きEUの行動の指針となる。
われわれは、ルカシェンコ政権の行為に終止符を打つべく、移民・難民の出身国・経由国と緊密に協力している。これは、出身国の利益にもなることだ。この点に関して、具体的な措置を講じているイラクなどの国々の努力を称賛したい。
EUは今後も、EUの対外国境の不法越境を助長するルカシェンコ政権の行動に関与・貢献している個人・団体を標的にできるような制裁体制の拡大を含め、ベラルーシ政権が主導している、人間の密輸を含む国家支援による違法な人の国際移動に対抗していく。政治的目的のために移民・難民が利用されることが許容されてはならない」
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