EU理事会、ユーロジャストが戦争犯罪の証拠を保存できるようにする新たなルールを採択

EU News 115/2022

<日本語仮抄訳>

欧州連合(EU)理事会は本日、ウクライナで行われた犯罪の責任追及を確保する一助として、ユーロジャスト(欧州検察機関、正式名称 the European Union Agency for Criminal Justice Cooperation= Eurojust)が、戦争犯罪、人道に対する罪および大量虐殺(ジェノサイド)を含む中核的犯罪に関する証拠を保存・分析・補完することを可能にする新たなルールを採択した。欧州議会とEU理事会は5月30日に同文書にそれぞれ署名し、早急にEU官報に記載される。同ルールは、記載翌日に発効する。

これらの新しいルールにより、ユーロジャストは以下を行うことが可能になる。

•        衛生画像、写真、ビデオ、録音データ、DNAプロファイルおよび指紋を含む、戦争犯罪に関する証拠の補完と保存

•        欧州警察機関(ユーロポール)と緊密に協力しつつこれらの証拠を処理・分析し、そうした情報を国際刑事裁判所(ICC)を含む、関連する各国および国際的司法当局と共有