ロシアによるウクライナ侵略から4年を迎えたことを受けた、欧州議会議長、欧州理事会議長および欧州委員会委員長の声明
「4年前の今日、ロシアはウクライナに対する全面的かつ違法な侵略戦争を開始した。われわれは改めて、祖国を守るために抵抗を続けている勇敢なウクライナ国民に敬意を表したい。
ロシアはウクライナにおける軍事目標を達成できていない。戦場での進展が阻まれる中、ロシアは厳しい冬の真っ只中に、ウクライナの民間人や、エネルギー施設、病院、学校、住宅などの重要インフラを意図的に標的としている。ウクライナ国民は、その不屈の精神、決意、そして強靭性において依然として圧倒的な強さを示している。
欧州連合(EU)は、ロシアの侵略が始まったその初日から、ウクライナとその国民と固く連帯してきた。われわれの目標は、国連憲章と国際法の原則に基づく、ウクライナのための包括的かつ公正で永続的な平和である。われわれは、尊厳と長期的な安全を伴うそのような平和の実現を目指すあらゆる努力を支持する。主権と領土の一体性の尊重が基盤である。いかなる国も隣国を併合してはならない。国境は武力によって変更できない。侵略者に報いることは許されない。現在の困難な国際的・地政学的環境において、米欧そして世界がウクライナとの連帯を維持することの重要性を強調したい。
EUは、今後もウクライナとその国民に対し、包括的な政治的、財政的、経済的、人道的、軍事的そして外交的支援を提供する。われわれはウクライナ最大の支援国であり続ける。2022年以降に提供した約2,000億ユーロの支援に加え、欧州の指導者らは2026~27年にウクライナに対し900億ユーロを提供することで合意した。これは同国が緊急の予算・防衛ニーズを満たし、ロシアの攻撃に直面しても強固な姿勢を維持できるよう支援するためである。この支援パッケージのうち600億ユーロは軍事ニーズ(いわゆる『ハリネズミ戦略』)に充てられる。初回の支払いは可能な限り早期に実施される。
今冬、EUおよびその加盟国は、防空・対ドローンシステムや人道援助に加え、ウクライナに対し前例のないエネルギー支援を提供した。発電機と人道支援物資の緊急供給に向けた新たな支援パッケージも用意した。ウクライナのエネルギー強靭性を強化し、今日の緊急事態の再発を防ぐため、送電網の修復・強化、損傷発電所の迅速な再稼働、分散型再生可能エネルギー発電の迅速な導入に焦点を当てた新たなエネルギー安全保障・準備計画についてウクライナと協力している。
プーチン大統領の消耗戦は着実にロシアを疲弊させており、われわれはロシアの侵略を停止させ、平和に向けた実質的な交渉に臨ませるため、さらなる圧力をかける決意である。ロシアのエネルギー・金融部門への圧力を強化し、『影の船団』に対する追加措置を講じる決意だ。
しかし、ウクライナ支援における欧州の取り組みは、戦闘終結後のその先も見据えている。EUとその加盟国は、それぞれの権限に基づき、ロシアが二度とウクライナを攻撃できないよう、強固で信頼できる安全の保証に貢献する用意がある。
われわれは、ロシアが犯した犯罪や引き起こした損害について確実に責任を問われるようにする。欧州評議会の枠組み内で、対ウクライナ侵略犯罪特別法廷とウクライナ国際賠償委員会の両方を、できるだけ早期に運用開始させることに取り組んでいる。
安全で繁栄するウクライナの未来はEU内にある。ウクライナは極めて困難な状況下でEU加盟に向けた改革において著しい進展を遂げた。ウクライナのEU加盟と戦後復興に対し、われわれは全面的な支援を約束する。
われわれはウクライナと固く連帯する。公正で永続的な平和のために。強固で主権ある欧州の内における、強固で主権あるウクライナのために」
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