レジリエンス、文化、そして欧州:ウクライナの未来をめぐる日本との対話
本イベントは、ウクライナの現代アーティスト、アレフティナ・カヒゼによる主要作品「Coloropera(カラーオペラ)」の日本での発表にあわせて企画されたものです。ウクライナおよび日本のアーティスト、教育関係者、市民社会の担い手が一堂に会し、ロシアによる侵略が続く中で、文化・教育・国際協力がいかに社会の持続性を支えているのかを多角的に考察します。
本イベントでは、ウクライナを単なる被害国としてではなく、民主的変革、欧州統合、そして文化・市民社会の再建に主体的に取り組む社会として位置づけます。こうした視点は、価値に基づく国際関与を重視する日本にとっても大きな示唆を与えるものです。
イベント概要
会場:駐日欧州連合(EU)代表部(東京都港区南麻布 4-6-28 ヨーロッパハウス)
東京都港区南麻布4-6-28
日時:2026年4月27日(月)パネルディスカッション/アーティストトーク 16:00–18:00
ネットワーキングレセプション 18:00–20:00
言語:英語・日本語(同時通訳あり)
参加登録: https://ec.europa.eu/eusurvey/runner/a16b1d71-b4bf-1422-d5c8-dce80f1645ae(締め切り4月22日)
プログラム
- 開会挨拶:トーマス・ニョッキ(駐日EU代表部公使)
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パネルディスカッション
アナスタシア・ディエイエワ(トカレフ財団 CEO)
ナタリア・トカチェンコ(Spilne Art 創設者)
東野 篤子(筑波大学教授) - アーティストトーク:アレフティナ・カヒゼ(モデレーター:フリブ・ロドチェンコフ)
- Q&A
- レセプション
登壇者・モデレーター
アレフティナ・カヒゼ
アーティスト|パネリスト
アーティスト、パフォーマー、キュレーター、デザイナー、教育者、そしてガーデナーとして活動。2018年よりウクライナにおける国連寛容大使(UN Tolerance Envoy)を務めており、カジミール・マレーヴィチ賞(2008年)、Women in Arts Award(2023年)、およびアルス・エレクトロニカ特別賞を受賞している。
キーウの国立美術建築アカデミー、ならびにオランダ・マーストリヒトのヤン・ファン・エイク・アカデミーで学んだ。
20年以上にわたる芸術活動の中で、Manifesta 10およびManifesta 14、さらに第7回ベルリン・ビエンナーレ(2012年)に参加したほか、ウクライナ国内でも数多くの個展を開催しており、国立ウクライナ美術館、ピンチューク・アート・センター、Ya Gallery Art Centreなどで作品を発表している。また、ウクライナの占領地域における生活をテーマとしたプロジェクト「Klubnika Andriiivna」(2014~2019年)の作者でもある。
過去20年以上、特に直近5年間においては、現代ウクライナ美術を国際的に発信する重要なアーティストとして一貫して活動してきた。継続的に展開する「ノマディック(遊動的)」な制作実践を通じて、自身の作品を発表するだけでなく、ウクライナ文化全体の発信にも積極的に取り組んでいる。これまでにフランス、ベルギー、イタリア、米国、ドイツをはじめとする多くの国々で作品が展示されている。
2009年以降はキュレーターとしても活動し、Expanded Muzychi Programレジデンシーの共同設立に関わるとともに、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレのモロッコ館におけるプロジェクト「Working for Change」など、複数のアートプロジェクトを立ち上げている。
2014年以降は教育活動にも従事し、ドローイングを通じて思考を深めるプロセス重視のアプローチに基づく、子ども向けの独自の教育プログラムを開発している。
また、「The Adult Garden」や「The Totalitarian Flowerbed」といったコンセプトおよびプロジェクトの考案者でもあり、ガーデニングと政治の交差領域を探求している。
アナスタシア・ディエイエワ
Tokarev Foundation CEO|パネリスト
政府機関、市民社会、国際プロジェクトにまたがる豊富なリーダーシップ経験を有し、教育、イノベーション、社会変革に注力。Tokarev Foundationは、「Coloropera」の日本展開を支援するウクライナのテック系フィランソロピー団体。
ナタリア・トカチェンコ
Spilne Art 創設者|パネリスト
現代アート、展覧会、国際協働プロジェクトに携わるアートコンサルタント・文化マネージャー。「Coloropera」を実現するプラットフォーム「Spilne Art」創設者として、芸術・社会・国際連携の接点に立つプロジェクトを推進。
フリブ・ロドチェンコフ
カルチュラル・マネージャー/フェスティバル・プロデューサー|モデレーター
キーウ、ロンドン、大阪、ベルリンでの国際的な活動経験を持つ。Molodist Kyiv国際映画祭の刷新を主導し、ベルリン国際映画祭およびエディンバラ国際映画祭に関与。大阪・関西万博2025のウクライナ館「Not For Sale Pavilion」のイベントプログラムを統括(BIE銀賞受賞)。
東野 篤子
筑波大学教授|パネリスト
1971年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院修士課程修了、英国バーミンガム大学政治・国際関係研究科博士課程修了(Ph.D)。OECD日本政府代表部専門調査員、広島市立大学国際学部准教授などを経て、現在は筑波大学人文社会系教授。専門はヨーロッパの国際関係、国際政治。著書に『変わりゆくEU 永遠平和のプロジェクトの行方』『EUの規範とパワー』など。
※登壇者は一部調整中です。
Coloroperaについて
「Coloropera」は、戦争の体験を音、色、光によって感覚的に表現する没入型の視聴覚インスタレーションです。
本作品はウクライナ文化省の支援を受け、Tokarev Foundationの協力により日本で初めて紹介されました。同財団は教育、イノベーション、社会的インパクトの創出を支援するウクライナのフィランソロピー団体です。
「Coloropera」は、芸術・社会・国際協働の交差点に立つプロジェクトを展開するプラットフォーム「Spilne Art」によって実現されています。