WTO、ボーイング補助金紛争をめぐりEUが米国からの輸入品に関税を課すことを正式に承認
<日本語仮抄訳>
世界貿易機関(WTO)の紛争解決機関は本日、欧州連合(EU)が米国に対抗措置を講ずることを正式に承認した。これにより、EUは最大40億ドル相当の米国の輸出品に対する関税を引き上げることが可能になる。本日の決定は、米国が航空機メーカー・ボーイング社に提供した違法な補助金に対し、EUが報復する権利があると確認したWTOパネル(小委員会)の発表を受けたものだ。
欧州委員会は、近い将来にこの紛争が双方にとって有益な形で解決する見通しが立たない場合、報復する権利を行使する体制を整えるため、現在EU加盟各国をまじえて手続きをまとめつつある。