ナワリヌイ氏に対する、政治的動機に基づく最新の判決を受けたEUの声明

EU NEWS 137/2023

<日本語仮抄訳>

ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。

「EUは、本日モスクワの裁判所がロシアの野党政治家アレクセイ・ナワリヌイ氏に対して下した、正当な政治活動および反腐敗活動に対して新たに禁固19年の判決を強く非難する。また、同氏が既に政治的動機によって懲役11年半の刑に服しているモスクワ郊外の厳重な流刑地で、家族や傍聴者が立ち入ることのできない閉鎖的な環境で審理が行われたことを深く遺憾に思う。これは、ロシアの司法制度がナワリヌイ氏に不利となるように利用され続けていることを如実に示している。また、ロシア当局がどれほど同氏を恐れているかも示している。ナワリヌイ氏は、ロシア当局が組織的な弾圧を続け、自国民さえの人権を軽視していることを新たに示す例である。

EUは、刑務所当局がナワリヌイ氏に対して度重なる虐待、不当かつ違法な懲戒処分および身体的・心理的拷問に相当する嫌がらせを行っているとの報告について、改めて深い懸念を表明する。ロシアの政治指導部は、同氏の安全と健康に責任を負っており、その責任を問われることになる」

 

原文はこちらをご覧ください(英語)。

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