イランでの少年犯罪者の死刑執行に関するEU報道官の声明
<日本語仮抄訳>
「2020年4月21日、イランにおいて、刺殺事件に関連して2018年10月に死刑判決を受けた少年犯罪者のシャヤン・サイードプールに対する死刑が執行された。2015年8月の犯行時、彼は17歳であった。
イランの刑法第91条において、裁判官は、犯行時にその罪の性質や影響を理解する能力がない青少年に対し、自らの裁量により死刑判決を出さないと裁定することが認められている。欧州連合(EU)は、今回の事例において、こうした可能な措置が活用されなかったことを残念に思うとともに、サイードプール氏に精神障害の病歴があったと報じられていることに留意する。
少年犯罪者に対する死刑判決および死刑執行は、『市民的および政治的権利に関する国際規約』および『子どもの権利条約』に基づくイランの国際的な義務に反している。
EUは、いかなる場合においても極刑の適用に強く反対する自らの立場を再確認する。われわれは、イランをはじめとする、死刑残置国での死刑廃止に向けて引き続き取り組む」
『EU MAG』の関連記事
「死刑制度のない世界」を目指すEUの取り組み 2014年9月号 特集
EUについてさらに知りたい場合は日本語のオンラインマガジン『EU MAG』をご覧下さい。
CONTACT DETAILS
Peter
Stano
Lead Spokesperson for Foreign Affairs and Security Policy
peter.stano@ec.europa.eu
+32 (0)460 75 45 53