シリア・イドリブ情勢に関する欧州理事会の声明

21.02.2020

EU News 40/2020

<日本語仮訳>

イドリブにおいてシリアの政権およびその支援者による軍事攻撃が再開され、多大な人的被害が生じたことは、容認できない事態である。欧州連合(EU)は、全ての関係者に対し敵対行為の即時停止を呼び掛ける。

EUは、全ての紛争関係者に対し、国際人道法および国際人権法上の義務を全面的に尊重し、また人道援助を必要としている全ての人々への援助の円滑かつ直接的な提供を可能にすることを求める。

EUは、全ての関係者に対し、持続可能な停戦の実施、民間人の保護の保証、および、2018年9月17日に発効したソチ合意に定める公約の完全な履行を、可能な限り最も強い表現であらためて求める。またEUは、国連安全保障理事会決議第2254号およびジュネーブ・コミュニケ(共同声明)に基づく信頼できる政治的な解決を支持する。

国際人道法および国際人権法の違反行為に関する説明責任は、最も重要である。そのため、EUは、シリアの事態を国際刑事裁判所に 附託することをあらためて求める。

EUは、イドリブ地域の最も弱い立場に置かれた民間人に対する人道援助を強化することに力を注ぐ。

 

EUについてさらに知りたい場合は日本語のオンラインマガジン『EU MAG』をご覧下さい。

も参照してください