北朝鮮の3月15日のICBM発射を受けたEU声明
<日本語仮訳>
ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。
「EUは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が3月15日、複数の短距離ミサイルの発射に続き、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことを強く非難する。これらの違法かつ危険な行動は、いずれも国際平和と安全を脅かす、国連安全保障理事会決議の露骨な違反にあたる。
EUは、北朝鮮が国連安保理決議に基づく義務を直ちに順守し、全ての核兵器、その他の大量破壊兵器、弾道ミサイル計画および既存の核計画を完全かつ検証可能で不可逆的な形で放棄し、関連する全ての活動を停止する必要があることを改めて指摘する。これこそが、朝鮮半島の持続可能な平和と安全への唯一の実行可能な道である。北朝鮮は、核兵器不拡散条約(NPT)上の核兵器保有国としての地位も、その他の特別な地位も有することはできず、今後も有することはない。EUは、北朝鮮がNPTと国際原子力機関(IAEA)の保障措置の完全順守に直ちに立ち戻り、包括的核実験禁止条約に署名・批准することを求める。北朝鮮がその違法な兵器計画を支えるために資源を使用していることは、同国民の人道的状況を悪化させている。
EUは国際社会に対し、国際的な核不拡散体制を堅持し、北朝鮮が地域の軍事的緊張をさらに高めることを防ぐため、一致団結して断固とした態度で対応することを求める。全ての国連加盟国、特に国連安全保障理事国が、国連制裁の完全な実施を確保し、北朝鮮が主要な当事者との意味ある対話を再開するよう促すことが重要である。
EUは、日本および大韓民国との完全な連帯を表明する。EUは、朝鮮半島の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化を通じて持続可能な平和と安全を構築することを目的とした有意義な外交プロセスを推進するために、全ての関係するパートナーと協力する用意がある」
原文はこちらをご覧ください(英語)。
EUについてさらに知りたい場合は、日本語のオンラインマガジン『EU MAG』をご覧下さい。