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中国の人権派弁護士、王全璋氏の判決を受けたEU報道官の声明
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<日本語仮訳>
「国家政権転覆罪」に問われていた、中国の著名な人権派弁護士である王全璋氏に対し、天津市第2中級民法院は、2015年8月の拘束から3年以上が過ぎた2018年12月26日に有罪判決を下し、4年6カ月の懲役刑を言い渡した。この判決は2019年1月28日になって初めて公表された。王氏は、「709事件」として知られる、中国各地で人権派弁護士が一斉に検挙された中で行方不明となった。
中国の刑事手続法や国際法上義務付けられている、不当に遅延することなく、適切な弁護および自らが選択する弁護士へのアクセスを伴って公正な裁判を受けるという、被告の権利は尊重されなかった。ジャーナリストや外交官を含む公衆はもちろん、同氏の家族も裁判の傍聴を拒否された。
拘留中の王氏に対し、厳しい虐待が行われている、という憂慮すべき報道もある。これが事実と確認されれば、この虐待は拷問に等しい。欧州連合(EU)は、中国の所轄当局が即刻、これらの案件における虐待の疑いを調査し、世界人権宣言を含む中国の国際法上の義務に従い、中国憲法が保障する全ての国民の権利を尊重するよう求める。
EUは、王全璋氏のほか、黄琦氏、劉飛躍氏、イリハム・トフティ氏、タシ・ワンチュク氏、李昱函氏、秦永民氏、高智晟氏、于文生氏およびEU市民である桂民海氏を含む、他の拘束中、もしくは有罪判決を受けた人権活動家や弁護士の即刻釈放を求める」