キプロス・ヴァローシャをめぐる情勢に関するEUの声明
<日本語仮訳>
ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、EUを代表して以下の声明を発表した。
「EUは、2020年10月6日にトルコ・アンカラでの発表に続きヴァローシャ(北キプロスにあるかつてのリゾート地で現在は廃墟)の柵で囲まれた区域の一部を10月8日に『開放』するとの決定に対し、深刻な懸念を表明する。
EUは、特に国連安全保障理事会決議第550号(1984年)と第789号(1992年)など、関連する国連安保理決議で規定されたヴァローシャの地位の重要性を強調し、今後もこれらの決議に従う。この文脈においてEUは、関連する国連安保理決議の完全順守が極めて重要であり、最近の動きの即時撤回を要求する。
EUは、国連の下での交渉の早期再開を支持し、今後も国連の枠組み内で、また安保理決議第550号と第789号を含む関連安保理決議に一致する形で、またEU創設の原則に沿った形でキプロスをめぐる問題が包括的に解決されることに全力を尽したい。トルコにも同様の取り組みを期待する。EUは、国連仲介ミッションが再開された際の代表任命を含め、交渉の支援に向け積極的な役割を果たす用意がある」
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