ミャンマーにおける民主化運動指導者および野党指導者の死刑執行を受けたEUの声明
<日本語仮訳>
ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会執行副委員長は本日、EUを代表して以下の声明を発表した。
「ミャンマーの軍事政権は、国民民主連盟(NLD)の元国会議員ピョーゼヤートー氏、「コ・ジミー」として広く知られていた著名な活動家チョーミンユ氏、さらにアウントゥラゾー氏およびフラミョーアウン氏に対し、死刑を執行した。EUはこれらの刑執行を強く非難し、4人のご遺族と友人に対し、心からの哀悼の意を表する。
政治的動機による彼らに対する刑の執行は、ミャンマーにおける法の支配の完全な解体への新たな一歩であり、同国における人権のさらなる露骨な侵害を意味する。この4人は、ミャンマーで30年以上ぶりに刑が執行された死刑囚であり、死刑廃止の世界的潮流に反する動きである。EUは、死刑が不可侵の生存権を侵害する非人道的で残酷かつ不可逆的な刑罰であるとして、基本的にそれに反対している。
今回の死刑執行は、軍事当局が保護すべき人々の生命や尊厳を全く尊重していないことを示す、非難すべき行為である。この行為は、ミャンマー国内における分極化、暴力および悲劇的な人道状況をさらに悪化させるだけであろう。EUは、ミャンマーの人々および彼らの自由への願望に明確に寄り添い、軍事政権に対し、これ以上遅滞なくすべての暴力行為をやめ、恣意的に拘束された全ての人々の無条件かつ即時の解放と、民主化への道に戻るよう求める。われわれは、この目的に向けた国連および東南アジア諸国連合(ASEAN)によるあらゆる努力を今後も支持する」
原文はこちらをご覧ください(英語)。
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