新STARTにおけるロシアの義務に関する、ボレルEU上級代表の声明

21.02.2023 EEAS Press Team

EU News 024/2023

<日本語仮訳>

ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、以下の声明を発表した。

「EUは、ロシアの(ウラジーミル)プーチン大統領が、新戦略兵器削減条約(新START)に基づく同国の義務を停止すると表明したことを遺憾に思う。

EUは新STARTを最も重要視しており、国際および欧州の安全保障に極めて大きく貢献していると考えている。新STARTの下での配備済み戦略核兵器の削減は、特にその強固な検証メカニズムによって強化され、世界におけるこれら核兵器の総量の削減を通じて、核兵器不拡散条約(NPT)第6条の実施に貢献するものである。

世界の二大核兵器保有国間の予測可能性と相互信頼を高めることにより、同条約は戦略的競争を制限し、戦略的安定性を高める。適切な後続の合意がないまま同条約が中断もしくは失効することは、欧州の安全保障体制を損ない、軍備管理の取り組みを大幅に後退させるものであり、それはいずれの新START締約国にとっても、また他のいかなる国にとっても利益になるものではない。

EUはロシアに対し、ロシア領土における新START査察を円滑化させ、また条約で定められた期間内にその実施機関である二国間協議委員会に参加することにより、同条約上の義務を履行するよう要請する」

原文はこちらをご覧ください(英語)。

 

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Nabila Massrali
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