EU、ベラルーシ経済に新たな制裁を科す
<日本語仮抄訳>
欧州連合(EU)理事会は本日、ベラルーシ国内の深刻な人権侵害の激化や市民社会・民主的反対勢力・ジャーナリストに対する暴力的弾圧、および2021年5月23日のライアンエア航空機のミンスクへの強制着陸とそれに関連したジャーナリストのラマン・プラタセビッチとソフィア・サペガ両氏の拘束をめぐり、同国政権に対して新たな制限的措置を適用した。
今回の的を絞った新たな経済制裁には、主にインターネットや電話通信の監視と傍受に使用される機材・技術・ソフトウェアをベラルーシ国内のあらゆる人に対して直接的・間接的に販売・提供・移転・輸出すること、また、軍民両用製品と技術を同国内の特定の個人・団体・機関に対して同様に行うことの禁止が含まれる。石油製品、塩化カリウム(カリ)およびタバコ製品の生産・製造に関する製品の輸出入は制限される。さらに、EUの資本市場へのアクセスは制限され、ベラルーシ政府および同国の公的機関に保険・再保険を提供することは禁じられる。最後に、欧州投資銀行は、ベラルーシの公的部門におけるプロジェクトについて、既存の全ての合意に基づく支出・支払いと、全ての技術支援サービス契約を停止する。EU加盟国もまた、自身が加盟する国際開発金融機関におけるベラルーシへの関与を制限するための行動を取らなければならない。
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