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欧州に向かう移民・難民の動きをめぐる状況は依然不安定

16.05.2018
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EU News 99/2018

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<日本語仮抄訳>

欧州委員会は本日、「欧州移民・難民アジェンダ」と2017年12月に自らが提示した行程表の下での進捗状況に関する報告書を発表し、今後取り組むべき主要な行動を示した。

欧州連合(EU)の共同努力が成果を挙げる一方で、地中海東部・西部を経由して欧州にやって来る人数の新たな増加が示すように、引き続く移民・難民の圧力で状況は依然不安定である。このため、EUが一体となって必要とされる警戒と、季節的ピークや人の移動ルートの変化を含む移動圧力の変動に対応する準備を示す必要がある。本日の報告書は、現行の対応を強化する必要がある点を明らかにしている。すなわち、欧州国境沿岸警備隊の恒常的な資産不足への対応、送還の向上、再定住の強化および移動中の人々の保護の改善である。

地中海中央部を経由した人の移動については、2018年初頭の数カ月間は、2017年に見られた下降傾向が続いており、前年同期比でおよそ77%低くなっている。

トルコからの到着者は、EU・トルコ共同声明以前に比較して依然相当低いものの、2018年3月以降、ギリシャ諸島経由(2018年初め以降9,349人)および陸路(本年に入ってから6,108人、前年同期の9倍以上)のいずれもかなり増えている。西バルカン・ルートについては事態は概ね落ち着いたものの、この数カ月はアルバニア、モンテネグロおよびボスニア・ヘルツェゴビナを通じた移動の増加が報告されている。

地中海西部を経由した人の数は依然上昇傾向にあり、2018年1月以降スペインに6,623人が到着した(2017年初めの数カ月に比べ22%増)。

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「難民危機の現状」               

「EUの移民・難民に関する取り組み」   

いずれも2016年11月の特集記事「難民危機とEU」より

© European Union, 2018

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